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「あの道具、意外と頼りになる」 

工場の片隅にある、年季の入ったドライバー。
新品のようにピカピカでもなければ、見た目に目立つ存在でもないけれど──気づけば今日も、それを手に取っていた。

なんとなく手に馴染む感触。
少し曲がった柄も、自分の握り方にぴったりで、なんだかんだ一番仕事が早い。
「そろそろ買い替えたら?」なんて声もあるけれど、どうしても手放せない一本だ。

道具も人も、見た目だけじゃわからない。
使い込んで初めてわかる“信頼”が、そこにはある。

だから今日も、作業台の端っこに。
主役ではないけれど、いなくなると困る存在として、そっと控えている。