「暑さを忘れる集中力」 2025年7月24日 2025年7月24日 作業場に差し込む朝の光。 気温も湿度も高くて、じっとしていても汗がにじむ。 けれど、手にトングを持ち、形状をチェックし始めると—— その暑さが、ふっと意識から遠のく瞬間がある。 目の前の“もの”と向き合う時間。 削り跡、バネのしなり、先端の感触。 五感を総動員して、自分の感覚をたよりに確かめる。 そのときだけは、空調の効き目よりも、集中力のほうが勝っている気がする。 暑い夏こそ、作業に没頭できる自分に出会える。 汗だくでも、気持ちはなぜかスッキリしている。 それが、ものづくりの魔法。