しばらくお休みをいただいていましたが、また工場の日々を少しずつ綴っていきたいと思います。
朝の工場に入ると、ひんやりとした空気の中で機械のスイッチを入れる音が響きます。やがて「ドン、ドン」とプレスのリズムが始まり、工場の空気が動き出す。その瞬間に「ああ、今日も一日が始まった」と実感します。
私たちの仕事は、ステンレスの板をただ打ち抜くだけではありません。一つひとつの部品が、使う人の手に渡り、台所や工場、あるいはお店で役に立っていきます。音の一つひとつに、その責任と誇りがこもっています。
燕三条という町は、金属加工とともに歩んできました。プレスの音は、地域の暮らしのリズムそのものでもあります。時代が変わっても、この響きは変わらず続いていく——その一端を担えることに、あらためて感謝したい朝でした。
これからも、日々の工場の風景や、技術のこと、ちょっとした気づきなどをお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

