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「あの人のクセ、あの人の味」 

 

この作業台を見れば、誰の持ち場かすぐわかる。
よく使う工具は決まった位置に。研磨のパッドは少し手前に。
無意識のうちにできた「置き方」や「順番」は、その人の仕事のリズム。

クセって不思議だ。
効率を追ったわけでもなく、マニュアルに書いてあるわけでもない。
でも、それが一番スムーズで、ミスが少なくて、気持ちも整う。

誰かのクセには、その人が積み重ねてきた時間の跡がある。
それは技術であり、ひとつの「味」なんだと思う。