「あの人のクセ、あの人の味」 2025年6月13日 2025年6月13日 この作業台を見れば、誰の持ち場かすぐわかる。よく使う工具は決まった位置に。研磨のパッドは少し手前に。無意識のうちにできた「置き方」や「順番」は、その人の仕事のリズム。 クセって不思議だ。効率を追ったわけでもなく、マニュアルに書いてあるわけでもない。でも、それが一番スムーズで、ミスが少なくて、気持ちも整う。 誰かのクセには、その人が積み重ねてきた時間の跡がある。それは技術であり、ひとつの「味」なんだと思う。