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 曲げ・絞り・切断。プレス加工の三つの力 

私たち若林工業の仕事の中心にあるのが「プレス加工」です。

一枚のステンレス板を、いくつもの工程で形を変え、道具や部品にしていきます。その中でも大切なのが「曲げ」「絞り」「切断」という三つの力です。

まず「切断」は、ハサミのように金型を使って金属を切る工程。これで製品のもとになる形をつくります。

次に「曲げ」。ステンレスをぐっと押し込み、角度をつけて形を整えます。見た目以上に繊細な作業で、少しの力加減の違いで角度が変わってしまいます。

最後の「絞り」は、平らな板を深く押し込んで、カップやお玉のような立体形状にする工程。金属がしなやかに変形していく様子は、何度見ても感動します。

プレス加工は、力任せではなく「正確さと感覚」の世界です。

今日も工場では、職人の目と耳が機械の音に集中しています。

一枚のステンレスから、暮らしを支える道具が生まれる――その瞬間に立ち会えることが、ものづくりの喜びです。