今日は振替休日。
工場の機械は止まり、作業着姿の人もいない。
いつもはプレスの音や誰かの声が
飛び交うこの場所も、
休みの日はまるで別の空間のようです。
壁にかかった時計の針が
「コチ、コチ」と時を刻む音。
ゴム底の靴が床を踏む音。
それだけが、
静けさの中にぽつんと響いています。
ふだん、音に囲まれていると
気づかないけれど、
止まってみることで感じるものもある。
整然と並んだ道具たちも、
どこか肩の力が抜けているように見えます。
明日からまた、動き出す日々。
その前に、一度“無音”に戻るこの瞬間が、
どこか心のリセットになっている
気がしました。
