11月5日(火)、今日の若林工業ではステンレス板の丸ブランク加工を行っています。
平らなステンレス板を、プレス機で「円形」に打ち抜く工程です。
お玉や計量カップ、チャキリなど——
若林工業のさまざまな製品は、ここから形を変え、命を吹き込まれていきます。
⚙️ はじまりは一枚の板から
写真の中央に見える、丸く輝くステンレス。
これが「ブランク材」と呼ばれるものです。
ステンレス板を金型の上に置き、
プレスの圧力で一瞬にして「円」に切り抜く。
見た目はシンプルですが、
金型の調整や打ち抜きの圧力には、職人の経験と勘が必要です。
刃の精度、板の送り具合、プレススピード——
どれか一つでも狂えば、わずかな歪みが製品に影響します。
✨ 金属がカタチを持ちはじめる瞬間
冷たく硬いステンレスの板が、
プレス音とともに「丸」に変わる瞬間。
それは、素材が“製品になる最初の一歩”です。
この丸ブランクが、やがてお玉のボウル部分になり、
職人たちの手で曲げられ、磨かれ、
世界中のキッチンで使われる道具へと姿を変えていきます。

