工場の片隅に置かれた一台の金型と、その周りに並べられたステンレストレイの部品たち。
この1枚の風景に、今年の「積み重ね」がすべて詰まっているように感じました。
トレイの形を決めるこの金型は、何百回、何千回とプレスされながら、寸分の狂いもなく部品を生み出してきた相棒。ときにはメンテナンスが必要になったり、微調整が求められたり。
決して目立つ存在ではありませんが、製品の“背骨”とも言える存在です。
金型のそばには、新聞紙や販促チラシの上に並べられた製品たち。
試作か、検品待ちか。その表情は、どこか“これから先の可能性”を秘めているようにも見えます。
年末、工場は少し静かです。
けれど、こうした道具たちが黙って来年の仕事を待ってくれているように感じます。
ものづくりに関わるすべての人と道具に、改めて感謝を込めて。

